妹の今後を案じる姉の憂い
不本意に終わったお見合いの後、蒲郡駅で雪子と別れた姉の幸子。帰路の電車内で、縁遠い妹・雪子の行く末を案じていました。
今回のことを思い返すと…
あの見合いの席での
戦々兢々とした、
いじけた気持は、
どうしたと云うのであろう。
お相手の名古屋の富豪・沢崎氏は、雪子に興味を示しませんでした。
今迄は
雪子と云うものを、
何処へ出しても
恥かしくない妹として
人に見せびらかす
気見合いであったのに、
美人な雪子さんの二十代には、たくさんの縁談話がありました。しかし今回のお見合いでは、雪子さんの顔のシミが目立ってしまい、
どう考えても
昨日は此方が「受験者」で、
沢崎が「試験官」
だったではないか。
蒔岡家は見合いの席で「値踏み」されるという初めての経験をしたようです。
旧家の威光も、雪子の年齢も移ろい
そして蒔岡家の次女・雪子は、はっきりとこう感じます。
だが一つ確かなことは、
もうこれからは
今迄のような
優越的態度を以て
「見合い」することは
出来ないのであった。
お見合いは本来「ご縁」を大切にする場。出会えたことを感謝するぐらいの姿勢が、お相手には好印象だと思うのですが…
勝負の場としてきた蒔岡家にとっては、初の手痛い敗北だったようです。
※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。
サンマリブログ「結婚に乾杯!」はこちらから
サンマリHPはこちらから
サンテマリアージュ辻堂は「このままではもったいない人」のチカラになります
不本意に終わったお見合いの後、蒲郡駅で雪子と別れた姉の幸子。帰路の電車内で、縁遠い妹・雪子の行く末を案じていました。
今回のことを思い返すと…
あの見合いの席での
戦々兢々とした、
いじけた気持は、
どうしたと云うのであろう。
お相手の名古屋の富豪・沢崎氏は、雪子に興味を示しませんでした。
今迄は
雪子と云うものを、
何処へ出しても
恥かしくない妹として
人に見せびらかす
気見合いであったのに、
美人な雪子さんの二十代には、たくさんの縁談話がありました。しかし今回のお見合いでは、雪子さんの顔のシミが目立ってしまい、
どう考えても
昨日は此方が「受験者」で、
沢崎が「試験官」
だったではないか。
蒔岡家は見合いの席で「値踏み」されるという初めての経験をしたようです。
旧家の威光も、雪子の年齢も移ろい
そして蒔岡家の次女・雪子は、はっきりとこう感じます。
だが一つ確かなことは、
もうこれからは
今迄のような
優越的態度を以て
「見合い」することは
出来ないのであった。
お見合いは本来「ご縁」を大切にする場。出会えたことを感謝するぐらいの姿勢が、お相手には好印象だと思うのですが…
勝負の場としてきた蒔岡家にとっては、初の手痛い敗北だったようです。
※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。
サンマリブログ「結婚に乾杯!」はこちらから
サンマリHPはこちらから
サンテマリアージュ辻堂は「このままではもったいない人」のチカラになります