説得に努める丹生夫人
幸子の知人・丹生夫人がもたらした、医学博士・橋寺氏と蒔岡家の三女・雪子の新たな縁談。「今日の夜にお見合いを」と電話で勧める丹生夫人と、姉の幸子はやり取り中です。
アクションの遅い幸子に対して、夫人はこう言います。
そんなにむずかしく
お考えにならないで、
気軽にいらしって
戴けないか知ら、
…ねえ、兎も角も
会うだけ会って
ご覧になるように
雪子さんに仰っしゃってよ、
婚活中のコツは確かにこれ。
考えているぐらいなら、実際に会う方がずっといい。
会いもしないで
お断りになったら、
それこそあたし怒ってよ。
このあたりは、やはり友人同士の気安さですね (^^;
電話口でのやりとりは続きます
蒔岡家の行動パターンを知っているので
丹生夫人はそうして先手を打ちます。
もうお見合いの席を予約していますから、時間には橋寺さんと待っていますと言って、
御返事のお電話を
戴くには及ばない、
大概お越しになるもの
と思ってお待ちしている、
と電話でのやりとりを切り上げました。
受け身の幸子と雪子ですから、段どられれば動いてしまいます (^^;
はたして幸子は、お見合いに雪子を行かせる手配を始めるようです。
※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。
以前の野村氏とのお見合いでは、仲介者に調整を重ねさせました
サンマリHPから
幸子の知人・丹生夫人がもたらした、医学博士・橋寺氏と蒔岡家の三女・雪子の新たな縁談。「今日の夜にお見合いを」と電話で勧める丹生夫人と、姉の幸子はやり取り中です。
アクションの遅い幸子に対して、夫人はこう言います。
そんなにむずかしく
お考えにならないで、
気軽にいらしって
戴けないか知ら、
…ねえ、兎も角も
会うだけ会って
ご覧になるように
雪子さんに仰っしゃってよ、
婚活中のコツは確かにこれ。
考えているぐらいなら、実際に会う方がずっといい。
会いもしないで
お断りになったら、
それこそあたし怒ってよ。
このあたりは、やはり友人同士の気安さですね (^^;
電話口でのやりとりは続きます
蒔岡家の行動パターンを知っているので
丹生夫人はそうして先手を打ちます。
もうお見合いの席を予約していますから、時間には橋寺さんと待っていますと言って、
御返事のお電話を
戴くには及ばない、
大概お越しになるもの
と思ってお待ちしている、
と電話でのやりとりを切り上げました。
受け身の幸子と雪子ですから、段どられれば動いてしまいます (^^;
はたして幸子は、お見合いに雪子を行かせる手配を始めるようです。
※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。
以前の野村氏とのお見合いでは、仲介者に調整を重ねさせました
サンマリHPから