婚活するヒロインたち 結婚に役立つ名作案内 「若草物語」「細雪」

名作文学のヒロインたちから現代に役立つ結婚の知恵を学びます。―いろいろあるけれど、最後には笑おう ― 次はあなたがヒロインです。

タグ:谷崎潤一郎

思った以上に進んでいた縁談話

雪子の新たなお見合い相手は子爵家の御牧実(みまきみのる)氏。

渡米直前で忙しいはずの高級美容院の井谷が、今回も仲人役を買って出てセッティングに奔走しています。

御牧氏とは東京は帝国ホテルでの顔合わせということで、蒔岡家の姉妹は帝国ホテルに滞在中。ラウンジで井谷と打合せとなります。

幸子たちは
何となく雑談を交わす
気持でいるうちに、

井谷が既に
雪子のことを
国嶋夫妻や御牧に
話したばかりでなく、

かねて
手許に預かっていた
雪子の見合い写真までも
示したこと、


軽い顔合わせと言いつつ、井谷は先方にずいぶん情報開示をしているようです。

TicTac

好印象の雪子のプロフィール

さて御牧や、彼を推す国嶋氏の感触はというと…

写真の評判が
非常によいこと、

昨夜も国嶋邸で、
雪子がとても
そんな歳とは見えない

と云う説が
専らであったこと、

雪子は30代でも20代に見える美貌の持ち主。

御牧は
実物にお目に罹る迄もなく
この写真なら結構である
と云い、


美人だとお見合いでは有利ですね(;^_^A

蒔岡側に
故障のない限り、
自分では早くも
雪子を貰う
算段をしていること、


実際に会わないうちから結婚するつもりの御牧氏です。

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不利な点も先方に伝える井谷

しかし仲人が先方に、雪子の良いことばかり並べても、後々トラブルのもとになります。

井谷は仲人口は
利きたくないので、
蒔岡の家庭の事情、

渋谷の本家と
蘆屋の分家との関係、

義兄辰雄と
雪子や妙子との
折合のよくないことや
その理由などに就いて、

知っている限り隠さずに
云って置いたこと、

井谷は責任をもって、蒔岡家の芳しくない内部事情もしっかり伝えている様子です。

はたして御牧氏はどのような反応を示すのでしょうか。

※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。



義兄と姉妹の折り合いが悪い話はこちらから1

義兄と姉妹の折り合いが悪い話はこちらから2

蒔岡家の汚点となっている妙子の駆け落ち相手の話はこちらから


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東京駅で井谷の娘と待ち合わせ

雪子の新たなお見合い相手は子爵家の御牧実(みまきみのる)氏。渡米前の忙しい中、井谷が帝国ホテルでセッティングの労をとっています。お見合いを兼ねた井谷の送別会に出るため、蒔岡家の姉妹たち東京駅に降り立ちました。

駅には、井谷の娘・光代が迎えに来ていて駆け寄ってきます。

ああ、雪子お嬢さんに
こいさんでいらっしゃいますね。 
あたくし光代でございます。


こいさんとは、末っ子の妙子のこと。

幸子たちは、
この娘がまだ
神戸の県立第一高女に
通っていた時分に、
一二度見かけている
くらいであろうか。

その頃から見ると
すっかり垢抜けが
しているので、


光代は卒業後、東京の雑誌社に勤めています。

先方から名のって
くれなかったら、
ちょっと
分りそうもなかった。

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 1937年(昭和12年)当時の東京駅を行きかう人々。東京駅で姉妹たちが光代と会ったのは1940年のこと。
※ジャパンアーカイブスから転載


キャリアウーマンの光代の様子

神戸で有名な高級美容院を経営していた井谷。
母の血を引いて、光代も相当テキパキとした性格のようです。

光代の方は
いかにも
母親の云う通り
コマシャクレて
貧弱に見える。


昔は蒔岡家の妙子のように、ちょっとふっくら肉付きの良い方が好まれたようです(^^;

それが又、
物云いだけは
可笑しいほどに
井谷に似ていて、

早口にぺらぺらと
まくし立てる工合は、
マセた子供の感じ
なのであるが、


光代のアテンドで姉妹たちはこれから帝国ホテルに向かいます。

雪子は自分より
十も年下の小娘から、
「雪子お嬢さん雪子お嬢さん」
と呼ばれるのが、
擽ったくもあり
気持悪くもあった。

このあたり、年を重ねた独身女性の悲哀ですね (-_-;)
子どもだった光代も、すでに社会人となっていました。
どんどん若い世代が東京で活躍をし始めています。

未だ親族のすねかじりで過ごす、30代雪子と40代御牧実氏のお見合い。

はたしてうまくいくのでしょうか。

※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。


御牧実氏との縁談の始まりはこちらから

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顔合わせは帝国ホテルで

蒔岡家の三女・雪子の新たなお相手は子爵家の御牧実(みまきみのる)氏。
縁談をもってきてくれたのは、やはり井谷でした。

高級美容院経営者の井谷は、戦前のキャリアウーマン。最新の美容術を学びにアメリカに行く行動力の持ち主で、渡米前の忙しさの中、雪子のお見合いセッティングまでしてくれています。

その井谷の東京での送別会には参加しなければと、幸子は、妹の雪子と妙子を伴って上京の準備中。

そんな折、東京の井谷から幸子に電話が入ります。

電話は
明くる日の夜、
約束通り
帝国ホテルから
懸って来た。


さすがは高級美容院の経営者。宿泊先も贅沢です。

細雪「帝国ホテル」
井谷や蒔岡家の姉妹たちが泊まった当時の帝国ホテル(1923年開業)WIKIPEDIAより転載

そうして井谷が言うには…

送別会は
明後々日の
午後五時からと
決定したこと、

会場は
帝国ホテル内
のこと、

出席者は
井谷と
娘の光代、
国嶋健蔵氏夫妻
と同令嬢、
御牧氏、

それに
神戸側の代表として
あなた方お三人が
御出席下さるとすると、

都合九人は
確実であること、

9人で送別会のテーブルを囲む計画で、それが自然と雪子と御牧氏のお見合いになってるあたり、さすがは段取り上手な井谷です。

井谷からの新たな提案

井谷は上京してくる姉妹たちのためにこんな提案もしてくれました。

お互の連絡に
便利であるから、
いっそ帝国ホテルに
泊られたら
如何であろうか

今月から来月にかけて
東京は二千六百年祭その他で、
殆ど全部の旅館が
詰まっているが、


細雪「2600年祭」
二千六百年祭は、神武天皇即位2600年を祝した戦中の国家的イベント(1940年開催)WIKIPEDIAより転載

東京での大イベントに、ホテルは軒並み満室状態のようです。

しかし御牧氏の縁談のサポーターである出版社の国嶋社長から有難い申し出が。

幸い国嶋氏の親戚の方が
此処のホテルの一室を
取っておられるので、


蒔岡家の姉妹は、この親戚の好意でホテルの部屋を譲ってもらえます。

こうして「巧い工合に大阪発の夜の寝台が取れたので」出発の時が近づき、蒔岡家では、

大小二箇の
スーツケースと
ボストンバッグに
荷物を詰め、

夕飯を済まして
身拵えをすると、
もう時間が
キチキチであった。


雪子の婚活物語は東京が舞台となります。
今度こそ、結婚はまとまるのでしょうか。

※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。



井谷が以前にもってきた縁談はこちらから

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あいかわらずな当事者の雪子

蒔岡家の三女・雪子の新たな縁談が進行中。お相手は子爵家の御牧実(みまきみのる)氏・45才。仲人役の井谷は、東京でのお見合いセッティングに奔走中です。

ところが肝心の雪子がまたまた東京行きを渋っている様子。

その理由を姉の幸子は夫・貞之助にこう語ります。

井谷さんに
悪いさかい、
行かんならんとは
思うてるけど、

行ったら結局、
自分だけが
渋谷へ残されるように
なりそうやよって、

それが厭や
云いますねん


御牧家・本家は現在、東京は渋谷に居を構えています。

そこに引き取られるのをイヤがる雪子でした。


当時の渋谷界隈の様子

結婚したら住む場所はどこに?


船場の旧家として、どうしても関西びいきな蒔岡家の人々。
お見合い前からノンキに新居の場所を案じています。

幸子はこう望みを託します。

その御牧さん
云う人は、
お公卿さんの子
やさかいに、

血統から云うたら
京都人やし、


御牧実氏の実家は京都で子爵家。

東京は
今のところ、
アパート住まい
してはるだけ
やよってに、

事に依ったら、
関西に
住みやはっても
ええのんと
違うかしらん

妻の言葉に夫も同意します。

もしわれわれで
大阪あたりに
就職口を
見つけて上げれば、

此方に住んでも
ええ云うことに
なるかも知れん。

ま、少くとも 
その人の体には、
京都人の血が
通うていることは
確かやな


未だ懲りずに縁談をセッティングしてくれる井谷。

これに対しどこまでも自分たち本位の会話をしている蒔岡家でした。

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結婚相手にふさわしい出身地は?

夫の言葉に対し幸子はこう応えます。

関西人云うても、

京都人は
大阪人と
大分肌合が
違いまっせ。

京都の人は、
女はええけど、
男はあんまり
ええことあれへん


35才にならんとする雪子のお見合いで、もうこだわっている場合でしょうか(-_-;)

さすがの貞之助もそう感じたようで、

おい、おい、
そうお前から
ケチを附けたら
あかんやないか

そんでもその人、
自分は東京生れかも
知れへんし、

仏蘭西や亜米利加に
長い間いたはった
のやったら、

普通の京都人とは
違いますやろうな


この時、雪子さんが珍しく自分の意見を述べました。

東京の土地は厭やけど、

人は東京人の方が
ええことないか知らん


無関心なようでいて、今回のお見合いに実は興味を持っている様子。
雪子はこの後、東京行きを承諾するのでしょうか。

※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。


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御牧氏のプロフィールはこちらから

井谷斡旋のお見合い相手を怒らせた話はこちらから

妙子にも上京を勧める井谷の好意

蒔岡家の三女・雪子の新たな縁談。

仲人役の井谷は、東京で催される自分の送別会の場に、お相手の御牧実(みまきみのる)氏も参加してもらい、雪子と顔合わせするよう画策中。

その際は蒔岡家の四姉妹のうち、関西に住む幸子・雪子・妙子の上京を促しています。

末っ子の妙子といえば、元カレに貢がせていたことがバレたばかり。関西社交界の評判が芳しくない感じです。

しかしその妙子に対し…

井谷は
終始一貫して、
いつも変らぬ
親身な態度で
遇してくれた。

そのくせ彼女の
不品行の数々は、

そう云う噂の
伝播し易い
美容院の主人である
井谷の耳には、

最も早く
這入っていた
筈であり、


井谷は高級美容院の経営者で、大変な社交家で世話好きなキャリアウーマンです。

裏の裏まで
知り抜いていたに
違いないのに、

妙子が男性関係にダラシがないことは、美容院に集う奥様方の格好の話題でしょう。

細雪:バーテン

井谷は
妙子のそう云う
暗い方面は
見ようとせず、

良い面ばかりを
認めてくれている
らしかった。


井谷の心遣いに感謝する妙子

どこかお嬢様の枠に収まりきれない妙子に対し、キャリアウーマンである井谷は寛容です。

妙子としては、
兎角雪子の縁談が
持ち上る度に、

何となく自分が
邪魔者にされ、
日陰者扱いされる
傾きがあるのに、


妹の不品行が、姉の縁談に差し障ってはというのが周囲の人々の心配。だからこそ…

井谷がそんな風に
云ってくれたのは、


雪子の縁談の席に妙子の同席を、井谷は勧めてくれました。

何も蒔岡家は
この妹の存在を
不名誉がるには
当らない、

それより妙子の
特色を認めてやって、

こう云う妹が
ありますと云って
堂々と世間へ
押し出すが
よいではないか、


と云うことを、
暗に諷して
くれている
ようにも思えて、


やはり自分の存在を認めてもらえるのは有難いこと。

今度の東京行きに
参加しなければ
済まなく感じられた
のであった。


こうして進められていく、雪子の新たなお見合い。

蒔岡家の姉妹たちは、このチャンスをものにすることができるのでしょうか。

※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。


四女・妙子の男性関係トラブルの話はこちらから
 
『細雪』の始まりはこちらから

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渡米前の井谷、最後の縁結びの奔走

蒔岡家の三女・雪子の今度のお相手は、子爵家の御牧実(みまきみのる)氏 45才。

縁談を持ってきたのは、いつもの高級美容院の経営者・井谷でした。

この御牧氏は家柄良く明るい社交家ですが、無職で浪費家という結婚相手としては、なんとも微妙な感じです…しかし井谷は乗り気で、姉の幸子にこう話しています。

自分としては
この縁を
逃してしまうのが

返す返すも
惜しい気がして
諦めが付かず、

だれか
自分の代りに
橋渡しの役を
勤める者は
ないであろうかと、


最新の美容術を学びにアメリカに渡る直前の井谷、縁談を進める時間がありません。後を託していくのに、出版社の国嶋社長とそこに勤める娘の名をあげます。

娘の光代も
お手伝いぐらいは
出来るのである。

あれは
年は若いけれども、
コマシャクレた
生意気な娘なので、

こう云うことには
向いているから、

連絡係りに
お使い下されば
相当役に立つであろう。

さすがにキャリアウーマンの井谷の血を引く娘、頼りになりそうな存在です。

細雪・御牧氏

井谷の見送りの機会を活かして

そもそもは、渡米する井谷を東京まで見送りに行くつもりだった蒔岡家の姉妹たち。

井谷の提案は、国嶋社長が送別会をしてくれるので、蒔岡家は「神戸側を代表すると云うことにして」その宴に参加すればよいと促しています。

そうすれば
御牧氏にも
出席して貰って、
自分が
お引き合せだけはする。

ま、話を進める進めないは
それからのことにして、


この際はただ
自分を見送りに
おいで下さるお積りで、

一遍会って
御覧になったら
どうであろう。


自分のための宴席すら、雪子の縁談に役立てようとする井谷の心意気です。さすがの雪子も御牧実氏に会うため、東京に向かうのでしょうか。

※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。


御牧氏との縁談の始まりはこちらから

井谷と蒔岡家の関係はこちらから

サンマリHPはこちらからサンテマリアージュ辻堂 十海ひかり 細雪 谷崎潤一郎 30代婚活 雪子と妙子 

無職な45歳男性の取柄というと

蒔岡家の三女・雪子(30代半ば)の今度のお相手は、子爵家の御牧 実(みまきみのる)氏、45才。

彼の人柄と才能に惚れ込んだ出版社社長・国嶋氏が結婚を後押ししています。社長自らが御牧氏の父親を説得しようという意気込みです。

御牧実氏は、今でいうなら呑気なフリーターなのですが…この縁談を取り次いだ井谷は、雪子の姉・幸子にこう話しています。

しかし兎も角も
初婚であると云うこと、

この時代、初婚は重要視されていたのですね。
この小説初期に登場する「瀬越氏」もそれでポイントが高かった男性でした。

庶子ではあるが
藤原氏の地を引く
名門の出であり、

親戚も皆
知名の方々ばかり
であるということ、 


御牧氏は、財産はなくても子爵家の血筋で家柄は、家柄は評価されています。そして、

扶養しなければならない
係累が一人もないこと、

相手の家に入って介護の苦労はなさそうです。

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楽しいお人柄はお墨付き

さてこの御牧氏、若い頃に欧米を遊学しただけあって、

趣味が豊かで
仏蘭西や
亜米利加の
言語風俗に
通じていること、
等々は、

何と云っても
御牧氏の
強みであって、

此方様の御注文にも
そっくり当て嵌まる
と思うのであるが
如何であろうか。

内気な雪子ですが実は、内面は派手好き・贅沢好きです。

いかにも
当りの柔かい、
愛想のよい人で、

別にこれと云う
欠点がありそうにも
思われない。


愛想のいい社交家なのですね。

御牧氏イメージ

ただ非常な
酒豪であるとやらで、

自分も二三度
御機嫌のところを
見たことはあるが、

酔うと一層
面白くなって
人を笑わせて
ばかりいる。

金遣いの荒い、明るいパーティピープルの気もしますが…結婚は恋愛と違って一緒に末長く暮らせるかが肝心、はたして遊び人の御牧氏は、結婚相手としてふさわしいのでしょうか。

※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。




破談となった初婚・瀬越氏の縁談話はこちらから

申し分のないお相手・橋寺氏は雪子の内気さで破談になって

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国嶋社長の尽力で

蒔岡家の三女・雪子の今度のお相手は、子爵の家柄の御牧実(みまきみのる)氏45才です。

海外遊学をし、お金も入るそばから使う気ままな生活を送っていて、当然老いた父親との関係はよくありません。

ただ彼の設計の才能と人柄にほれ込んだ出版社の国嶋社長が、結婚させようと動き出していました。そのことを、この縁談を蒔岡家の次女・幸子(雪子の姉)にもってきた井谷はこう説明します。

御牧氏は
気の利いた、
洒落た住宅を
設計させると、

実に優れた天分を
発揮する人で、


欧米を遊学していた強みですね。
そこで、国嶋社長はこう見込んでいます。

将来
住宅建築家として
立派に立って
行けると思うし、 

及ばずながら
私も極力
後援を惜しまない
つもりである。

ただ現在は
時期が悪いために
生活に窮している
のであって、

それは一時のこと
であるから、決して
悲観することはない


第二次世界大戦の影響で、御牧氏の仕事はとん挫していました。

橋寺氏のオフィス
銀座に構えた設計事務所も閉鎖状態

国嶋社長のありがたい提案

御牧氏に自邸を設計してもらった国嶋社長は、とことん御牧氏がお気に入りのようで、

そこで、私から
父子爵に話をし、

結婚の費用を
持って貰うこと、

新夫婦が住む家を
買って貰うこと、

ここ二三年間の生計を
補助して貰うこと、

45歳
の御牧氏、これだけのことをさらに他人から伝えてもらえるのだから、いい御身分です('◇')ゞ

この三つを承諾
してくれるように
説得しようと思うが、

多分これは
成功するであろう、

国嶋社長の自信も不思議な気がしますが…ほぼすべて親負担の結婚、果たしてうまくいくのでしょうか。

※小説の引用は『細雪(下)』新潮文庫からです。



財力や家柄はなかった以前のお見合い相手の話はこちらから

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